地域を元気にしたい
そんな想いで始まった「赤米作り」
始めに約300年前に伝承され途絶えていた「獅子舞」の復活推進活動が、春日部市赤沼で起こりました。
その町おこし活動の中、赤沼という地域の「赤」にちなんで、赤米作りがスタートしたのです。
こうして赤米という、赤沼ロマンビールの息吹が芽生えました。
Growing ancient red rice in the community
古代赤米を地域で育てる
2009年には地域の小学生と一緒に赤米の「田植え」や「稲刈り」を行い、そして学校給食で収穫した赤米を頂くという一連の体験学習が始まりました。この活動は、今でも毎年実施をしています。
(豊野小・藤塚小の5年生)
(収穫された赤米)
赤米で造るビール
「赤沼ロマンビール」の誕生
赤米作りは順調に進みましたが、それだけでは地域内に閉じてしまいます。
より多くの人に赤米を知ってもらうため、まちづくりを考える会で試行錯誤した結果、赤米を使ったビールの醸造が決定しました。
赤米から麴造りを行う
地元で育った赤米を使い、味噌造りで培った「発酵」の知識と技術で赤米麹を造り、それをビールの原材料にします。
当時の赤沼ロマンビール
当時はビール醸造を委託していました。
この委託醸造は、2004年に始めそれ以来15年間続けてきました。
伊勢神宮への奉納
2016年9月には伊勢神宮外宮奉納品として献上する栄誉にあずかり、豊受大神様の午前で「正直なものづくり」を誓いました。
No specialities in Kasukabe
春日部に名産が少ないという課題
「春日部の手土産として分かりやすいモノが欲しい」
これまで、何度もそんな声を聞きました。
ただ実際のところ、春日部には素晴らしい商品がいっぱいあるのですが、春日部から連想される商品自体はあまりないという事なのだと思います。
このような課題感は町全体に広がり、2012年に「赤米粉の特産品化事業」が市の地域力アップ事業として認定されました。
「特色ある『古代赤米』から様々な商品を生み出せれば、赤米が特産品としてが地域に広がる可能性がある!」この様に考えられ、赤米を使った商品の開発が地域で始まったのです。赤沼ロマンビールもその一つです。
赤米マドレーヌ
赤米粉を入れたマドレーヌ。とても食べやすく美味しいお菓子です。
赤米ドーナツ
赤米粉を入れたドーナツ。.
フードセレクション認定商品です。
かすかべフードセレクション
フードセレクションに取り上げられてた赤米商品はいくつもあります。
Open Our Brewery
そしてブルワリー開業へ
そんな中、コロナパンデミックが起きました。
委託醸造では、一度に一種類のビールが大量に出来上がります。しかしコロナにより販売先が大きく減り、造ったビールを売り切ることは難しくなりました。
「このままでは15年続いた春日部のビールがなくなってしまう」
この危機感に悩まされる日が何日も続く中、自由にビールを造りたいという想いが強くなり、醸造所開業を決意しました。
For the future.
今後に向けて
赤米を地域の商品として広めながら、クラフトビールのブルワリーならではのアプローチで、ビールファンのすそ野を広げていけたらと思っています。そしてビールをもっと身近に感じてもらえるようなビール造りを、これからも続けていきたいと思います!
今後とも是非、応援をよろしくお願いします!
(おまけ)店名変更について
2023/10に店名を変更しています。詳しくはこちらを参照ください。